ふるさと納税の確定申告はe-Taxがおすすめ!スマホでのやり方や注意点も解説

ふるさと納税の確定申告はe-Taxがおすすめ!スマホでのやり方や注意点も解説

「ふるさと納税後に確定申告は必要なの?」「スマホで確定申告できるe-Taxってどうやるの?」という疑問をもつ方に向けて、確定申告の必要性と納税に便利なe-Taxについて紹介します。スマホでのやり方やe-Taxで確定申告を行う際の注意点も解説するので、ぜひ本記事を参考にしてください。

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そもそもふるさと納税後に確定申告が必須なのはなぜ?

ふるさと納税とは、地方自治体を選んで寄付をすることで、そのお返しとして地域の特産品などを受け取りつつ、税金控除が受けられる制度です。ふるさと納税で寄付したした金額は、寄附金控除の対象になるため、所得税・住民税から還付・控除が受けられます。

ただし、税金控除を受けるためには、寄附金控除の申告を行わなくてはいけません。そのために確定申告が必須なのです。しかし、下記の条件に該当する場合は、ふるさと納税後の確定申告が免除される「ワンストップ特例制度」という仕組みを利用して、申告できます。

  • 確定申告をする必要のない給与所得者などであること

  • 1年間にふるさと納税で寄付した自治体が5自治体以内であること

  • ふるさと納税を申し込むたびに各自治体へ申請書を提出していること

条件に該当している方やワンストップ特例制度について詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。

ふるさと納税の確定申告に便利なe-Taxとは

ふるさと納税後に税金控除を受けるためには、基本的に確定申告が必要です。確定申告は、慣れていないと申請に手間がかかったり、間違った場合の修正が面倒であったりするイメージがある方もいるのではないでしょうか。

そのような場合は、国税庁のe-Taxを利用すれば、ふるさと納税の寄附金控除の申請のほか、各種届出・申請・納税をインターネット上で手軽に行うことが可能です。

e-Taxへの登録や利用は無料で、納税に関する手数料も書面で申告するのと同様の金額で行えるため、ぜひ仕組みを理解して活用しましょう。

e-Taxは確定申告方法の一つ

e-Taxは、確定申告方法のひとつですが、ほかにも以下のような申告方法があります。

  • 窓口持参

  • 郵送

  • e-Tax

このうち、窓口持参と郵送は、書面上で確定申告を行います。特に、窓口持参は直接書類に不備がないかその場で確認してもらえるため、確定申告を初めて行う方におすすめの方法です。

しかし、ふるさと納税のように仕組みを理解すれば比較的簡単に確定申告ができるケースにおいて、e-Taxは手軽に申請できる便利な手段といえるでしょう。

いつでも・どこからでも申請可能

e-Taxは、インターネット環境が整っていればいつでもアクセスでき、自宅やコワーキングスペースなど、場所を問わず確定申告が可能です。

また、窓口持参・郵送と比較しても、書類のプリントアウトや税務署に赴くなどの提出作業を短縮できるため、申請にかかる時間や労力、手間を省ける点はメリットといえるでしょう。

期間内であれば訂正申告が簡単

e-Taxは、2月16日~3月15日の確定申告期間内であれば、申告完了後でも新しい申告内容を再度送信するだけで、簡単に訂正できます。システム上、最後に送られたデータが前のデータを上書ききするため、訂正報告も不要です。

第三者作成書類の添付が省略できる

e-Taxを利用した確定申告は、以下のような第三者作成書類の添付が省略可能です。

  • 寄附金受領証明書

  • 医療費領収書

ただし、添付が省略できるだけで、書類自体が不要なわけではありません。税務署から提出を求められた際にいつでも対応できるように、原則5年間の保管が義務付けられているため、覚えておきましょう。

e-Taxでふるさと納税の確定申告をする前の準備

この章では、e-Taxでふるさと納税の確定申告をする前の準備について解説します。

e-Taxを利用するために必要なもの

e-Taxを利用するためにはまず、以下の準備をしておきましょう。

  • 推奨されている環境条件を満たしたパソコンやスマートフォン

  • インターネット環境

  • 利用者識別番号や暗証番号

  • マイナンバーカード等の電子証明書

また、スマホでe-Taxを利用するためには、「マイナポータルアプリ(iOSAndroid)」を入手しておきましょう。

なお、パソコンで申告する場合は、ICカードリーダライタが必要になります。

確定申告に必要なもの

確定申告に必要なものは、以下の通りです。

  • 寄附金受領証明書

  • 源泉徴収票

  • マイナンバーカード

寄附金受領証明書は、ふるさと納税で寄付した自治体から送られてくる書類です。確定申告するまで、大切に保管しておきましょう。

なお、マイナンバーカードを取得していない方は、自身のマイナンバーを確認できる書類(マイナンバー通知書類)と身元確認書類を準備する必要があります。

【スマホ版】e-Taxを利用したふるさと納税の確定申告手順

実際に、e-Taxを利用したふるさと納税の確定申告手順を解説します。

1.利用者識別番号を取得する

まずは、利用者識別番号を取得します。利用者識別番号とは、e-Taxを利用した確定申告に必要な個人の識別番号であり、取得方法には以下の7つがあります。

1-1.マイナンバーカードを利用した登録

e-Tax公式サイトで、「受付システム ログイン」画面からマイナンバーカードを利用して取得します。利用者情報入力後、利用者識別番号の通知を希望することで、発行可能です。詳しくはe-Tax公式サイトを参照してください。

1-2.Web上での取得

e-Tax公式サイトで、「e-Taxの開始(変更等)届出書作成・提出コーナー」から開始届出書を送信することで、取得できます。

1-3.マイナポータルを利用した登録

e-Taxをマイナポータルの「もっとつながる」機能から利用する場合、利用者識別番号と暗証番号が不要になります。ただし、「もっとつながる」機能を利用する前にマイナポータルへのログインが必要になるため、注意してください。

1-4.ID・パスワード方式の届出を行い、取得する

国税庁の確定申告書等作成コーナーから、「ID・パスワード方式の届出」をすることで取得できます。なお、この方法はパソコンからの申請かつ、マイナンバーカードが必要なので、ご注意ください。

1-5.税務署での取得

Web上ではなく、直接税務署に赴き、前述のようにID・パスワード方式の届出を行うことも可能です。

1-6.書面での取得

国税庁の公式サイトから「e-Taxの開始(変更等)届出書」をダウンロードし、作成して税務署へ郵送または直接提出することで、取得できます。

1-7.税理士による代理取得

1人で取得するのが不安という方は、税理士に依頼するのがおすすめです。利用者識別番号を代理取得してもらえます。

2.電子証明書の取得

電子証明書とは、第三者機関によって本人であることを証明した電子的な文書です。マイナンバーカードにはあらかじめ組みこまれているため、特別な手続きは不要です。

3.e-Taxにログインする

e-Taxのログイン方法には、以下のように2つの方法があります。

<マイナンバーカード方式の場合>
マイナンバーカードと発行した際に設定した暗証番号があれば、Web上もしくはマイナポータルからログインが可能です。

<ID・パスワード方式の場合>
Web上または直接税務署に赴き、ID・パスワードを取得する必要があります。

しかし、ID・パスワード方式の場合は事前に本人確認書類を税務署に提出しておく必要があるため、e-Taxを利用するのであればマイナンバーカードを発行しておいたほうが便利であるといえるでしょう。

e-Taxにログインするための準備が完了したら、こちらからログインしてください。
スマートフォンからログインする方はこちら

5.e-Taxを利用するための利用者情報を入力する

e-Taxログイン後、以下のような利用者情報の登録を行いましょう。

  • 氏名等

  • 納税地等

  • メールアドレス等

  • 秘密の質問と答え

  • 暗証番号

  • 納税用確認番号

  • 電子証明書の登録・更新

特にID・パスワード方式でログインしている方は、電子証明書の登録を忘れずに行っておきましょう。

6.申告・納税手続きを行う

利用者情報の登録が完了した後は、確定申告書等作成コーナーで「作成開始」をクリックして申告・納税手続き書類を作ります。

給与所得情報やふるさと納税の寄付金額などの入力を間違ってしまうと、適切な申告ができません。入力の際は、丁寧に確認しながら入力しましょう。

作成後、自身の書類であることを証明するために、準備しておいた電子証明書を添付します。その際は、e-Taxに登録している電子証明書と同一のものを使用してください。

7.入力情報を確認して送信

電子証明書の添付完了後、入力情報を再確認し、申告・申請データを送信します。送信後ある程度時間が経過した頃に「送信データの審査結果」が届くので、再度e-Taxにログインし不備がないか確認しましょう。

ミスを発見した際は、再度確定申告を作成し送信すれば上書きされますが、確定申告の申告期限は2月16日~3月15日と期間が決まっているため、余裕をもって手続きを行うことが大切です。

e-Taxで確定申告を行う際の注意点

最後に、e-Taxで確定申告を行う際の注意点を紹介します。

事前準備に時間がかかる

e-Taxで確定申告を行う前に、マイナンバーカードの用意や利用者識別番号の取得などで多少準備に時間がかかります。とはいえ、マイナンバーカードがあれば、いつでもどこでも確定申告ができるので、申告期間になるまでに準備を整えておきましょう。

マイナンバーカード方式を利用する際は、マイナンバーカードの読み取りに対応したカードリーダもしくはスマホが必要

マイナンバーカード方式でe-taxを利用する際は、マイナンバーカードの情報を読み取るためにカードリーダもしくはスマホが必要です。

特に、スマホは機種によって読み取れない場合があるため、こちらで対応しているか確認しておきましょう。

まとめ

本記事では、e-Taxでふるさと納税の確定申告を行う方法について解説しました。「ふるさと納税を検討していたが、その後の確定申告の手続きが心配」という方でも、e-Taxを利用すればスマホで簡単に申請できます。

また、いくつかの条件に当てはまる方は、ふるさと納税後の確定申告が免除される「ワンストップ特例制度」という仕組みも利用できるため、併せて確認ください。

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